2015/12/25

白と黒の間には。。。





この間、僕の大好きな篠田桃紅さんの
新刊が出ました(゜゜)




今年の頭に出して、今回で二冊目、
ファンとしては嬉しいかぎりですな。






 




・絵は何もないようなもの、
空気みたいなものが一番いい。
もしかしたら、人との関係も


・人はやり場のない時に行く
無用な場を求めている。


~本書より一部引用~




小林同様、彼女もまた自意識の作品は
くたびれてしまうと感じているのでしょう。




彼女はよく「命が果ててしまっては、何の意味もない。
命がけでやることなどない」と言ってますが、
僕も同じように思ってます。




例えば「全身全霊で」とか「命がけの全力で」とか
簡単に言ってる人がいますが、



そこまでやる価値とはどれほどのものかと
聞けば、きっと大半が答えられないでしょう。




そもそもそれは「全力でなければならない」という
「自己規制」。聞くと疲れてしまうのは当たり前です。



むしろ「してもしなくてもいいこと」をすることで、
豊かなものは幾重にも織り込まれていく。



なるほど、彼女の作品は観賞者への刺激がない。
だからこそ、ずっと見てても見飽きることがない。



それが彼女の言う「深化」なんでしょうね(゜゜)







天候などの外部環境だけでなく、
自分の心の在り様で刻々と変化する水墨、五彩。



全ての色を持ちながら、
同時に全ての色を拒絶する墨色は、
自らの精神を筆に乗せたとき(墨気)によって
無限の色彩を表現することができる。



つまり白と黒の間は常に揺らいでいて、
そこに「無限の色」が詰まっているのです。



こう書くと、まるで量子力学の話みたいですが、
きっと多分、そうなんですよ(一人納得)



これほどまでに巧みに表現する人は
(知ってる限り)今の芸術家の中には
いない気がします(゜゜)




うーん、やっぱり惚れてしまってる(笑)








あっ、そうだそうだ。





メリークリスマス(・ω・)ノ




2 件のコメント:

  1. メリークリスマス*\(^o^)/*良いお年を!

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    1. 若干時差がありますが(笑)メリークリスマス( ´ ▽ ` )ノ

      今年は色々とコメントありがとうございました〜( ´ ▽ ` )ノあと一回くらい書くかな

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